きものの心を伝える

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息づく伝統 時を越える美

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きものは、日本を象徴する民族衣裳として、世界中で広く知られております。時代の流れとともにその着方こそ、日常着から特別な日のこだわり着へと変化して きておりますが、その着姿の奏でる世界観は、日本人誰もにとって“伝統美”という点で共有され、 また世界においてもファッション “KIMONO” (=JAPAN)として高く評されております。そこには純然たる美しさもあれば、華やかさの中の厳かさや、また歴史をも感じさせるその着姿には代々続く人 としての道――日本人としての系譜すら感じさせる心があると考えております。
私たちは“きもの”を通して、日本人として持ち続けたい“心”を伝えていきます。

kimono-kokoro12今や伝統衣裳ともされるきものですが、現在のきものは、振袖、留袖、訪問着といったフォーマルと、紬や小紋といったカジュアルと、大きく2種類に分けられます。
いわゆるハレの日に着るきものがフォーマルですが、こちらは伝統の中での正装として、“魅せる”部分を含めてお客様に“似合う”ものを正しい着方とともに ご提案したく考えております。一方、普段着るきものがカジュアルとなりますが、こちらは“自分らしさ”を中心に“個性”あるものを自由な着方とともにご提 案したく考えております。 他にも茶道や舞踊などにおけるお稽古着のような存在もありますが、いずれの種類においても共存する大切な心得が“TPO”です。
選び方の感覚としては基本、洋服とまったく同じで構いませんが、その決定的な違いとして、きものには単に着ることの意味合いだけとっても今や“文化性”が大きく関わるという点で、その都度における我々のアドバイスを参考にして下されば幸いです。 きものには、礼儀であったりその人の美意識が“生き方”同様に表れるものです。

kimono-kokoro13特別な日、人生の節目・・・・・・・・・ 誕生、七五三、入学、卒業、成人、結婚ほか、そのカタチこそ様々ですが、これらは誰もが幾度かは経験するものです。
私たちは、まずはそんなお席に“きもの”を着ることを心よりお奨めいたします。今では日常着られる方こそ少なくなりましたが逆にその分、着た時のご自身の満足度、周囲に与える喜び、また何より思い出の深まりは一層増すはずです。そこにはまた、いろんな“心”が通い合うことでしょう。
私たちは、そんなシーンでのお手伝いを真摯にさせて頂きます。

匠の技と想い

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きものの魅力の一つに、高い技術性があります。とくに“匠”と称される者によって作り上げられるその一つひとつには、作品美と合いまった作り手の想いや温もりもあり、総じて着る方の想いを膨らませるものです。
染める、織る、絞る、縫う、紡ぐ、括る、描く、彫る、摺る――――匠とされる伝統工芸の技術は様々です。美しさの影にあるその世界は、私たちの想像以上に 精緻であったり、忍耐力の要る作業の継続です。完成体の美とともに、「いかに作られたか」という視点が見る奥行きを深めます。そんな中、 “絞る” “染める”この技術を極めた匠に身近な者がおりますのでご紹介させて下さい。
澤村屋当代社長の実兄にあたる日本工芸会正会員、染色作家、市瀬史朗です。
故小倉建亮に師事、辻が花で有名な絞り染めを習得。日本伝統工芸展には現在30回入選中。奨励賞を2度受賞。平成21年3月京都府指定無形文化財技術保持者に。
私たちは、そんな身近な所縁もあり、多くの工芸作家物、また伝統工芸品を扱うことに熟知し、物づくりの知られざる裏側も含めてご紹介、ご提案させて頂きます。

美の継承、次の時代へ

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きものの歴史は、平安時代の小袖がそのはじまりとされますが、形を変えながら現在の帯締めや帯揚げを用いた帯結びの形態になったのは、江戸時代後期になります。澤村屋の歴史もまた創業享和3年(1803)とその頃からになりますが、時代の趨勢の中で、きもののあり方同様、澤村屋のあり方も変わってまいりました。

澤村屋は享和3年(1803)に現在の場所に店を構え、変わらぬ同じ地で200余年、商いを続けさせて頂いております。当時は雑貨や紙を扱い、呉服を扱う ようになったのは、江戸後期、天保3年(1832)。現在のように呉服を専門に扱い始めたのは明治に入ってからのことでした。

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当時は1回の仕入れ(名古屋)に1週間から2週間費やしたと記述には残され、またその頃は、長野県下全商店で売上高一位も記録、“呉服なら澤村屋”が地元に根付いておりました。
その後、戦争や2度の大火による不遇に巻き込まれながらも、経済成長の追い風時代もあればきもの消費の低迷など、まさに山あり谷ありの中、地域の皆様のご愛顧お引き立てに支えられ200余年、今日も皆様にご案内させて頂いております。
そこにはいつも山喜の冠に象徴されるお客様の“たくさんの喜び”が原点にあり、『尽くす心』『励む心』『感謝する心』を商いの道として歩んで参りました。さまざまな環境が変わっても、これらはつねに変わらぬ心として携え、これからもきものを伝えて参りたいと思います。

kimono-kokoro33きものには、そこに関わる人(作る人、着る人、それを見る人――――)に様々な物語があります。時代は変わっても、日本を象徴する一つの“文化”としていつの時代にも残っていくことでしょう。もちろん“着る文化”としてもそうあって欲しいと願います。 そこにはたくさんの心があるからです。

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